カビ指数調査用カビセンサー

―環境を定量的に評価するための試験片―
 
  
 
カビセンサーには、室内用カビセンサー(通常の室内調査用)、小型カビセンサー(エアコン内部や浴室など高湿環境調査に使用)、露出型カビセンサー(揮発性物質等のカビ発育抑制効果測定に使用)などがあります。
室内用カビセンサーは、透湿性シートで3種のセンサー菌(アスペルギルス、ユーロチウム、アルタナリア)を閉じ込めたものです。外側は不織布で周囲をヒートシールしてあります。
小型カビセンサーは、同様に2種のセンサー菌(ユーロチウム、アルタナリア)を透湿性シートで閉じ込めたものです。
露出型カビセンサーは、小型カビセンサーのカバーを不織布に変えたもので、必要に応じて胞子を接種したスポットを露出させて使用します。
 

カビセンサーの種類と構造

 

センサーの種類 センサー菌 カバー 用途
室内用カビセンサー アスペルギルス
ユーロチウム
アルタナリア
透湿性シート
(不織布袋入り)
通常の室内調査用
小型カビセンサー ユーロチウム
アルタナリア
透湿性シート エアコン内部・
浴室など
高湿環境調査用
露出型カビセンサー ユーロチウム
アルタナリア
不織布 揮発性物質等の
カビ発育抑制効果測定など

 
  

 
調査箇所の小さい空間の気候(温度・湿度)に対して、センサー菌がどれだけ応答したかを調べて定量的に評価します。
調査した場所の温度や湿度がカビの発育に適していれば、適していただけセンサー菌は応答(発育)し、菌糸を伸ばします。当然、カビ指数の値は大きくなります。菌糸の長さを測定し、さらにカビ指数を用いることで、今まで曖昧であったカビの発育しやすさを表すことも可能になりました。
目視ではカビが発生していない時でも、その環境のカビの発育しやすさを数値で表せますので、カビが発生する前に対策をたてることが可能です。
 
右の写真は、調査を終了したカビセンサー内のセンサー菌(ユーロチウム)の発育状態の一例です。胞子から菌糸が著しく伸長し、調査した環境がカビの発育しやすい環境であったことがわかります。この菌糸の長さと調査期間からカビ指数が求められます。
カビセンサーの調査方法は、調査したい箇所にカビセンサーを任意の期間(1週間、8週間など)設置後、回収して返送していただくだけです。 返送されたカビセンサーから調査箇所のカビの生えやすさを測定し、報告書を作成いたします。
 
誰でも簡単にカビの発育状況を調べることができる、目視調査用カビセンサーもあります。
 
―だれでも簡単にカビ発育環境を調べることができる―